2017年8月 7日 (月)

尾根歩き最高??広河原~北岳~農鳥岳~大門沢縦走

8月3日~6日の3泊4日の日程で北岳~農鳥岳を歩いてきた。

今回はアルプスエンタープライズ社企画のツアーで、参加者は男性2人、女性3人、ツアーガイドは26歳?若い若い乾亮君。

塩見岳~北岳のコースや北岳ピストンは以前行った事はあったが、農鳥岳のコースは200名山踏破の田中陽希が歩いている時、素晴らしい尾根歩きがあり、一度歩いてみたいと思っていた。今まで躊躇していたのは、小屋の問題があったからなのだが、果たして・・・。

8月3日

新宿~甲府~広河原~白根御池小屋泊 歩行時間:3時間の予定

8:45 JR新宿駅南口集合

しょっぱなから問題発生。新宿に向かう電車の中でカメラのメモリーカードが入ってないことに気づく。集合場所に着き、コンビニやその他廻ってくる旨リーダーに告げ、探しに行く。幸運‼ドン・キホーテが開いていた。メモリーカードゲットし、集合場所に戻る。その間、リーダーの乾君は甲府近辺のコンビニに電話し、芦安のコンビニにあることを確認してくれていたらしい。なんという親切さだろう。若いってことは凄い。スマホを駆使して情報を得るのだから。

9:00 新宿発 あずさ9号~10:37 甲府着 タクシーで広河原へ

12:00頃広河原着。昼食、荷物点検 トイレを済ませ

12:45 広河原出発 雨がぱらついているが、「雨具の必要はないでしょう。」

直ぐに野呂川にかかるつり橋を渡り

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いよいよ白根御池小屋まで2時間30分の歩きの始まり。朝から雨が降っていたらしく、道は濡れている。

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最近感じる事だが、歩き始めは本当にきつい。極力荷物も軽くし、体に負担をかけないようにしているのだが。

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笑顔が爽やかな乾君

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出発して丁度2時間。やっと呼吸も落ち着いてきたようだ。

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濡れてはいるが、やっぱりこんな道は歩きやすい。

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クラツーの団体が21人と言ってたが、連なって歩いている。

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15:30 白根御池小屋に到着。その綺麗さに目を見張ってしまった。10数年前ここに泊まった時は粗末な小屋で、食事も素っ気ないものだった。10年前に雪崩に遭い、立て替えられたという小屋は清潔に保たれ、食事も美味しく、山番さん達もキビキビと動いている。何といっても嬉しいのは南アルプス天然水がふんだんに使える事だ。

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夕食も美味しく頂き、明日の天気を気にしながら、眠りにつく。布団は2枚に3人で。

8月4日

白根御池小屋~草すべり~小太郎尾根分岐~北岳肩の小屋~北岳~北岳山荘 歩行時間:約5時間の予定

4:00 起床

5:00 朝食 美味しい朝食だった。

5:50 白根御池小屋出発 

「気圧配置は昨日と同じなので・・・」と言われていたが、快晴。テント場の横を通り、本日の行程の最大の頑張りどころ、草滑りを登り上がって行く。

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歩き始めて30分余、テント場と池があんなに小さくなった。

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こんな所も登って行かなければならなかったが、急坂なれど、歩きやすい道ではある。

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1時間15分が過ぎ、北岳がどっかりと姿を見せてきた。

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樹林帯を過ぎ、いろんな花が多く見られた。尾根近くだろうか、団体さんが歩いてる。あそこまではまだまだかな?

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振り返ると鳳凰三山のオベリスクがくっきりと見える。左のぽこんとした山は高嶺。左にアサヨ嶺に続く。

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気持ちがいいなあ。それにしても乾君のザック、ホントに重そう。何が入ってるのだろう。

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甲斐駒ヶ岳が凄い存在感で。

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仙丈ヶ岳は目の前だ。

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小太郎山への分岐を過ぎ、北の肩の小屋を目指す。

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あそこの稜線を越えると肩の小屋かなあ。以前歩いたことがあるのに、何も覚えていない。

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北岳はやっぱり人気の山だ。登る人も下る人も多い。

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「肩の小屋迄3時間かかります。」言われた通り、丁度3時間で肩の小屋に着いた。以前の小屋はトイレが悲惨だったが、改修されて気持ちのいいトイレになっていた。M氏はここで食べるお汁粉をとても楽しみにしていた。「美味しかった。」と満足。

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40分程休憩し、9:30北岳に向かって出発。

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今までにも沢山の花を見てきたが、これは珍しい「チョウノスケソウ」遠くから見てチングルマかなと思ったが、葉っぱの形が全然違う。

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こちらは「シコタンソウ」花弁の淵の赤い点々が何ともかわいい。

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どの山も頂上付近は大きな石や岩で覆われているものだ。

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頂上も目の前に

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あそこが頂上と思ったのに、簡単には登らせてくれない。それにしても、雲が湧いてくるのが早すぎ?

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頂上は右端の微かに見える所。

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小屋から丁度50分、北岳に到着。

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雲も沸き、展望も余りない。15分ほどの休憩で、北岳山荘に向かって下山。約300mの下り。

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急降下で下って行く。

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シナノキンバイではなく「キンロバイ」 花びらが丸い。葉の形も違う。

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12時過ぎに北岳山荘に着いた。北岳山荘はあの黒川紀章デザインになるもので、期待していたが、残念。以前ここを通った時は山荘一棟のみだったような気がしたが、山荘の周りに色んな建物が沢山建てられてしまったようだ。黒川紀章の志は?建物の中も少しがっかり。設計当初、機能性は考えられなかったのかなあ。

乾君の大きなザックの中身、分かりました。到着後の食堂でおつまみとお酒で楽しいひと時。花の図鑑で名前も分かったし・・・。

思いがけず布団一人一枚ずつになり、ゆったりと寝ることが出来た。

明日も今日と同じような天気になる予報。下山時雨に降られると大変という事で、4時に弁当をもらい、弁当を食べて、5:00出発という事になった。群馬から来ている団体さんも我々と同じコースを歩くらしい。

8月5日

北岳山荘~中白根~間ノ岳~西農鳥岳~農鳥岳~大門沢下降点~大門沢小屋 歩行時間:約8時間の予定

3:30 起床 群馬の団体さん、3:00には起きて、出発の準備をしている。

4:00 朝食を受け取る。

部屋を出て、外でお弁当を食べる。嬉しい事に海苔巻きといなりずし。全部食べて荷物を軽くする。美味しかった。

昨日は昼前から曇ってきたが、雨に降られることはなかった。今日も晴れてくれるといいなあ。

4:40過ぎ、富士山が素晴らしい。

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まさに日の出を迎えんとしている。奥の方に連なる山並みは大菩薩峠の連山?

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4:50 北岳山荘出発 

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10分歩いて、北岳の全貌が判る所に来た。あの道を下ってきたのだ。北岳山荘も良く見える。

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日本第2の高峰、北岳は富士山とは違う厳かな荒々しい感じがいい。

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当面の目標、中白峰に向かって。

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小屋を出発して40分、素晴らしい景色が広がってきた。

北岳 昨日は北岳から下り、北岳山荘に泊まり、今日は山荘からこの稜線を歩いてきた。

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甲斐駒ヶ岳と左に鋸岳のギザギザの稜線

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女性的なと言われる仙丈ケ岳。どっしりしている。

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中央アルプスの山並み

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あそこが中白峰?トレッキングも3日目で足は慣れてきているし、段差もないので快適な山歩きだ。

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標柱の字が見えないけど、中白峰山到着。

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北岳からの稜線。北岳の左が甲斐駒ヶ岳、右が鳳凰三山

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甲斐駒ヶ岳と左に仙丈ケ岳

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真ん中の山並みが鳳凰三山。一番左は高嶺。オベリスクのある地蔵岳と右に観音岳、薬師岳。奥の薄い山並みが奥秩父の山塊か?

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これから登る間ノ岳

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間ノ岳は一番右の山かなあ。

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やっと頂上が見えてきた。人もいっぱいいるようだ。北岳山荘に泊まり、間ノ岳までのピストンという人も結構居たが、間ノ岳も人気の山の一つだ。

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小屋を出発して丁度2時間。6:50 間ノ岳頂上到着。

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富士山が雲海に浮かんでいる。

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遠く北アルプスも見える。槍ヶ岳の左に穂高連峰、端に焼岳。写真には写ってないけど、鹿島槍ヶ岳と槍ヶ岳の間に立山三山と剣も見えた。何という素晴らしい景色だろう。

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目の前の丸い形は塩見岳。

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その奥に雲のかかってはっきり見えないが、赤石岳、聖岳。左の大きな山塊は蝙蝠岳?

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雨の中を15時間かけて登った笊が岳も子笊と一緒に並んでよく見える。

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素晴らしい景色を堪能してこれから農鳥岳に向かう。

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先ずは農鳥小屋迄約400mの下り。厳しそう。ガレ場、ザレ場の下りが続く。

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赤い小屋が見えてきた。

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ジグザグを繰り返しながらくだる。前方に緑の山を見ながら、南アルプスの山の中を歩いている。

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農鳥岳は右の稜線を登ったら裏側に回り込み、裏のトラバース道を歩いて行くらしい。真ん中のちょこんと見える山が農鳥岳と言ってたが。

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富士山があんなに高く見えるようになった。「富士山が噴火しているように見えますね。」

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こんな平坦な道、初めて。もうすぐ小屋だ。

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8:10 農取小屋に到着。

天気がいいので、布団が沢山干してあった。いつもは名物おやじさんがこのドラム缶に座って、下山してくる人を見ているらしい。

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これから登って行く、まずは西農鳥岳を目指して、

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8:20 農取小屋出発

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小屋を出発して30分余、後ろを振り返ると、大きな立派な間ノ岳の山容が。あの道を一気に下ってきたのだ。

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この道を登り上がって、裏側に回り込んでいく。

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裏側に回り込んだ所。なだらかに尾根道が続いている。岩手から参加の女性、この尾根道を歩きたくて、縦走のツアーを探していたらしい。素晴らしい天気の中、このような道が歩けて満足だろう。

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9:25 西農鳥岳到着

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夏雲が立ち上るようにモクモクと湧いている。塩見が右端にちょこんと見えるだけになってしまった。

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9:35 縦走最後の山、農鳥岳を目指して出発

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農鳥岳方面からのこの人は軽装のような気がするが、

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尾根歩きとは程遠い、こんな所も

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こんな所も

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端まで登り上がって

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下って、更に登り・・・

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更に軽快に?尾根道を歩き・・・

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右端まで続くようだ。この岩場で雷鳥の親子を見たが、写真には撮れていなかったようだ。

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10:15 農鳥岳到着。

田中陽希はあんなに軽快に気持ちよさそうに尾根歩きを楽しんでいたが、ニセピークが多くて流石に疲れた。岩手の女性も「こんなはずではなかった。」としみじみ言ってた。

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頂上でお昼。少しゆっくりする。ここから大変な下りが待っているのだから。雲も多くなってきた。雨に降られないうちに小屋に着けたらいいなあ。

10:30、先ずは大門沢下降点をめざして出発。

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山の斜面にはハクサンイチゲが。この縦走では珍しい花も含め、実に沢山の花々を見ることが出来た。

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「分岐が見えてますね。」というが、何処かは分からない。

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この雲の湧き方。自然の妙だ。

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11:10 大門沢分岐に着いた。

ここでアルプスエンタープライズ社の笹山コースの人がガイドを含めて4人で登り上がってきた。このコースは笹山に登るコースで、二軒小屋ロッジから登り、笹山でテント泊、ここから我々と同じコースで大門沢小屋迄3泊4日のツアーだ。テントなのでシュラフや食料含め13・4㎏のザックを背負って歩く過酷なコースだ。このツアーリーダーがまた凄い。結構な年配に見受けられたが、その荷物たるや‼ 若い乾君もびっくり。

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ここから大門沢小屋迄約1100mの下り。三大急登のブナ縦の比ではない。写真など撮る余裕もない。ひたすら下って行く。とにかく滑らないように気をつけて下って行く。

雨が降り始める寸前で、幽玄な世界が広がっている。せめて一枚。が、この写真なのだが、

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この後で滑ってしまった。石を踏み、ツルっと行きそうになり、態勢を整えて、「大丈夫ですよ。」と声を出した途端大滑りで、いつもは尻もちなのに、何故かうつぶせの形になって、肋骨の辺りを強打してしまった。転んだ時は胸が圧迫されたようで息苦しく感じたが、立ち上がってみると、ザックを背負っても平気そうだったので、このまま下山続行。乾君が心配して、頭、足、手等の様子を聞く。

13:30頃から雨が降りはじめ、雨具を着る。

14:10頃大門沢小屋に着く。

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この小屋のうわさは聞いていたので、なるべくなら泊りたくなかったのだが、まあ仕方ない。ツアー同行の二人の女性、トイレにびっくりしていたが、まあネパールと同じと思えば、我慢は出来る。夕食はご飯・味噌汁・アユの煮たの・わらび・漬物。17:20頃到着したあの群馬の人たち、「17:30までに食事してください。」
濡れた雨具もそこそこに食堂に駆けていったが、なんだかなあ・・・。

今夜は宿泊者が多いというので本当に布団1枚に2人ずつになってしまった。男性2人は兄弟だし、女性二人が一枚の布団で、結局・・・。

歩いているときは何ともなかったが、転んだ時の痛みが寝るときに出て来た。特に寝返りや仰向けで寝るときに。帰ったら病院に行かねば。

8月6日

大門沢小屋~早川第一発電所~奈良田温泉 歩行時間:約4時間

奈良田温泉(タクシー)~身延駅13:07発特急ふじかわ~甲府14:09発スーパーあずさ~新宿15:33着の予定

4:30 起床

5:00 朝食 みそ汁、ご飯、生卵、のり、漬物 山なんだもの。贅沢は言えない?

5:50 大門沢小屋出発

「もうほとんど急下りも終わり、今日は奈良田までのんびり歩き」と期待したのだが、乾君の答えは「いえいえ、結構な急下りもあるし、不安定な丸太橋も何か所かありますので、気は抜けません。」

小屋のすぐ横から沢沿いの道歩き

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早速出てきました。頼りないロープと滑りそうな丸太橋。乾君がロープをしっかり引っ張てくれている。

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足場の悪い、回り込んで行く橋

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M氏 伊豆から74歳のお兄さんと参加されている。本人は200名山があと10いくつと言ってた。お兄さんは3年前から登山を始め、50年来の夢だった北岳に登ることが出来、大満足だと。とにかく仲のいいご兄弟で、お互いを労わり、尊敬しているのがよくわかる。

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沢沿いの道を離れ、樹林帯の中を歩いている。真夏の太陽が樹幹を通して強烈に照り付けてくる感じ。

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少し歩きやすい道になってきた。

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自然林がとても美しい山だ。このままこんな道が続いてほしいが・・・。

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急坂を下り

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丸太橋を渡り

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ロープで下り・・・

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つり橋を2回?3回?渡り

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8:35 やっと農鳥岳登山口に着いた。

ここから林道歩き40分で待望の奈良田温泉に9:30頃到着。長かった縦走を全員無事に終えることが出来た。

温泉は「女帝の湯」孝謙天皇がこの地で快癒したとかで「女帝の湯」つるりとしたとてもいい温泉だった。公共の湯らしいが、お寺を思わせるような屋根と大広間、ここで寝転がったら気持ちいいだろうなと思ったが、利用料1500円也。天ぷらそばと生ビールで乾杯。

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奈良田湖を吹き上げてくる風はひんやりと冷たく、爽やか。天国。

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タクシーで身延駅まで行き、特急を乗り継いで、無事新宿に帰り着いた。

一度農鳥に続く尾根道を歩いてみたいと思っていたその願いが叶う事ができた。天気にもまずまず恵まれ、5人にガイド一人という願ってもないツアーリーダーはこれまた若くて、配慮の行き届いた爽やか青年。ツアー仲間にも恵まれ、とてもいい縦走だった。

大門沢下降点からの下りはきついと言われていたので、兎に角滑らないように注意しながら下ってきたが、1回の滑りが今までにないコケ方で、心配の残るものとなった。最悪だったのは、身延駅に行くタクシーに乗る前、坂道を歩いていて、何に躓いたわけでもないのに、前のめりにズドーンとこけたこと。恥ずかしいったらない。

帰京して整形外科でレントゲンを撮ってもらったが異常は見られなかった。やっぱり、自分はついているかなあ。




























































































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