2016年12月23日 (金)

オマーン最高峰ジュベル・シャムス登頂とルブ・アル・ハーリー砂丘

12月4日~13日にかけて、オマーンの最高峰、ジュベル・シャムス山2998m登頂とサウジアラビアとの国境付近に広がる、ルブ・アル・ハーリー大砂丘からの夕日・朝日を見るツアーに参加してきた。

今回の登山は高低差1000mながら行程12・3時間かかるというものだったので、膝の調子も随分良くなったが、こんな長時間歩けるものだろうかという挑戦の気持ちもあったし、大砂漠に沈む夕日、昇る朝日を見てみたいという思いもあり、参加した。中東の中では一番治安もよく、外務省通達からも特に禁止事項等出されていなかったので、安心して出かけた。

12月4日 

  19:20 成田第2ターミナル集合

  22:20 成田発カタール航空807便

成田にはダッフルバッグで荷物は送ってあるので、のんびり行くつもりで路線を検索すると、馬喰横山で乗り換え、京成高砂駅で京成本線に乗り換え、成田まで行くと出たが、実際自分が使ったのは、高砂駅で乗り換えずにそのまま成田までいく電車だった。実はこれは北総線を利用するもので、料金が予定していたものより、割増しになっていたのだ。ちょっと悔しい‼

順調に進み、搭乗口まで行く途中、小学4年生くらいの男の子が二人、いかにもサッカーでもやりそうな足取りで前を歩いている。

「二人でどこに行くの?。」「スペインです。スペインにサッカー留学で行きます。」「すごい‼」双子というこの子たちにスペインでどんな生活が待っているのだろう。旅の始まりに未来に向けて歩み始めている子供に会えて、幸先良いスタートとなった。

飛行機の中で一緒になった、パキスタンと日本人の子ども。パキスタンに里帰りだと。

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隣に座ったご夫妻、二人とも80歳は過ぎていて、ナイルクルーズに行くところだという。ご主人は2年前に脳こうそくで半身がまだ不自由、その上に去年リンパガンで5か月抗がん剤を打ち続けたらしい。奥さんが「エジプトも素敵そうね、行ってみたいわね。」と言ったら、ご主人が知らないうちに予約していてくれたらしい。こんなご夫婦もいるんだ・・・。

ワインを飲んで、ゆっくり、のんびりしているうちに

12月5日

03:58 ドーハ着 (日本との時差6時間)

明け方にもならないこんな時間なのに、ドーハの空港は賑わっている。素敵なお店も一杯。

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アラビックコーヒーを試飲する。コーヒーなのにコーヒーの味より、香辛料の匂いが強い。

「ジンジャーですか?。」「いえ、カルダモンです。」初めて口にする味だった。

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イスラム教徒は時間になるとお祈りをする。空港でも同じ。お祈りの部屋がちゃんとある。お祈りの前に身を清める水道設備が整い、ちょっと中をのぞくと敬虔なイスラム教徒が祈りを捧げていた。写真はちょっと憚られた。

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7:50ドーハ発→オマーン10:18着(オマーンとの時差5時間)

オマーンの首都、マスカットの空港免税店で、テント泊の時に皆で飲めればいいなと赤ワイン購入。楠さん(ツアーガイド)は皆のためにビールを5ダースほど購入。「ビールは冷たくないとね。冷やせるんですか。」「大丈夫ですよ。ちゃんと冷やせるようにしますよ。」

空港からホテルへ直行。

ホテルで昼食。イスラム教の国は酒はご法度という所が多いが、このホテルはビールを出してくれた。この後泊まるホテルはどこもお酒なしだという。

このビール、2.1リアル。1ドル=0.38リアル

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15:00 伝統的様式のダウ船に乗り、オールドマスカットを望むサンセットクルーズ

今回のツアー客は当日骨折でキャンセルした人を除き、男性1人、女性9名、ツアーガイドの総計11名+現地のガイド3名。3台のトヨタのランドクルーザーに分乗し、オマーン滞在中は14名での行動になった。

オマーンはこの時期、乾季にあたり、素晴らしい天気だ。

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我々が乗るダウ船 この船はインドのオーク材を使って、くぎを一本も使わずに作られるそうだ。

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港の浅瀬にはウニがいっぱい。オマーン人はウニを食べないそうで、獲る人はいないらしい。

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オマーン湾は風もなく穏やかで、時折小舟がモーター音とともに走っていく。

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オマーンは地質学者にとっては垂涎の地らしい。海岸近くまで切り立った山が迫り、その中にリゾート施設が建てられている。この山も何億年前の地層が隆起して出来たらしい。

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アラビックコーヒーやオマーン名産のナツメヤシを頂きながら、夕日が沈んでいくのを見ている。この地にいるのが不思議な気がしている。

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一筋の光の中を一艘のモーターボートが横切っていく。いいシャッターチャンスと思ったけど、夕日が欠けていて残念。

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17:10 まさに陽が沈まんとしている。横に見えるキリンのような形の建造物は物資の荷揚げの時に使われていたものらしい。今は朽ちるのを待つのみ?

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港に着いたときは、とっぷりと陽も暮れていた。幸せな2時間が過ぎていた。

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マスカット市内、ムトラのスーク(市場)

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オマーンの男性は色違いはあるけど、この服装でビシッと決めている。オマーンの男性はとてもおしゃれだと思う。この服はリディターシュというもので、最低でも二日に一度はクリーニングに出すらしい。裾が長いのに、汚れもなく、糊がカチッときいて、見ていて気持ちがいい。

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町を歩いていると、どこからともなく、いい香りが漂ってくる。乳香の香りらしい。乳香とは松みたいな木の一種で、松脂みたいなのを固めてあり、このような容器に入れて、下から温めて香りを出すらしい。

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お店には乳香やその他、雑多なものがいっぱい。

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路上で来る当てのないお客を待っている。どのお店にもあったが、細い棒は杖ではなく、なんとラクダ用の鞭らしい。

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この時間でも結構な数の女性が出歩いている。(ホントはだめだけど隠し撮り)

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町で見かけた仕立て屋さん

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国王のスルタン・カブース・サイード 至る所にこの肖像画が掲げてある。この人が国王になって、政情が安定し、整備されてきたらしい。

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21:00頃ホテルに着く。駐車場が満杯で驚いた。町にはお酒は売ってないし、飲ませてくれる所もないので、このホテルにやってくるらしい。

12月6日

オマーン北部のワディ・サフタン渓谷ハイキング約3時間、世界遺産の灌漑用水路を見て、キャンプ地へ。

7:00 モーニングコール、朝食

8:30 出発

朝食まで時間があったので、ホテル付近を歩く。ホテルの近くまで崩れやすい山が迫っている。

オマーンのことについて

オマーンは日本の国土の約80%程の広さで、人口は約450万人ほど。そのうちの250万人位がオマーン人で、後は出稼ぎの外国人らしい。イスラム教の中でも穏健と言われるイバード派の人たちが主流で、町を歩いていても、結構女性の姿は見かける。しかし、女性が外で働いている姿は見かけない。ホテルでもレストランでもすべて男性である。主な産業は石油、天然ガス、農・海産物他。驚いたのは舗装道路の美しさだった。お金をかけた舗装道路だ。体が揺れることがない。水は以前は石油で海水を沸かし、その蒸留水を水として使っていたが、今は浸透圧で水を作っているらしい。世界遺産にもなっている、灌漑用用水路は紀元前と言ってたかな、古いものらしい。灌漑用用水路がちゃんとしている所はナツメヤシが生い茂り、緑の中の白い建物が美しい。

車はオマーン最高峰のジュベル・シャムス北面の麓にあるワディ・サフタンへ向かってひた走る。

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途中のガソリンスタンドで。現地のガイドのアリさんとアマルさん(右、今回のガイドのキャップの甥)

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オマーンは白壁の建物が多い。スペインのミハスの町のようだ。日差しが強いから、日光を遮る意味があるらしい。

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山の斜面を切り崩して作った、舗装のなされてない山道を進んでいく。ここら一帯の道も現国王になって整備されたものらしい。

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乾いた道路を砂煙を巻き上げながら進んでいく。

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もうワディ・サフタン渓谷に近づいているようだ。

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我々の乗った車が立ち往生。ズルズルの1m位の道を登り切れなくて、何回もハンドルを切りながら。

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ナツメヤシの広がる、段々畑が見えてきた。昼食後に歩く道はこの段々畑の向こう側。

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車を降りて、ここから下り、まずは昼食場所まで。

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ガイドの3人も歩きモードの服装になってきた。一番左が今回の現地ガイドのキャップ、サイードさん。

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急な坂道を下り、緑のこんもりとしたところが昼食場所。

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12:10過ぎ、到着。彼らはすぐに昼食準備。キュウリ、トマト、紫玉葱、ツナ、ひよこ豆のペースト、ピタパン

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各自好きなものを挟んで食べる。紫玉葱の味が効いて、とてもおいしい。

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デザートはスイカ。これが又おいしい。お腹いっぱい食べた。

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13:20頃、ワディ・サフタン渓谷ハイキング出発。「下る一方ですよ。」 道は大小取り混ぜの石ころ道で歩きにくい。

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「皆さん、ジュベル・シャムス登頂の練習と思ってください。」

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素晴らしい景色が広がってきた。オマーンにこんな山があるというのも不思議だったが、

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平らな石を見つけて座ろうとすると、小さなデコボコが一面。後で分かったのだが、あのデコボコはサンゴ礁の跡だったのだと。右端の男性がキャップのサイードさん。

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更に登ったり、下ったりを繰り返す。うまい具合に山あいの日影を歩くことが出来、嬉しい限りだ。

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「下る一方ですよ。」と言ってたから、これが最後の登りかな?

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山腹に見える横の線が車で走ってきた道。左の白い建物の所から下り、昼食を摂り、更に左側から回り込んで、この景色を眺めている。割と簡単な道と思って、ストックを持ってこなかった人は少し後悔していたが、結構な上り下りの石道は注意を要する道でもあった。

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歩き始めて1時間半、眼下にヤシ畑に囲まれたマショーク村が見えてきた。緑というのはこれほどまでに安心感を与えてくれるものか。ホントにホッとする。

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「皆さん、ここから急なズルズル道ですから、用心して下ってくださいね。」一歩一歩指先に力を入れながら、小幅で下っていく。細かい石に足を取られ、ズルッといきそうになる。

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細かい石の正体は何だろう?よく見たら大きな木が時を経て、石になっていたのだった。正面に見えるのは木を輪切りにしたような断面で、触ると木目に沿ってぽろぽろ崩れてくる。硬い石だった。

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マショーク村を歩いている。灌漑用用水路はファラジと言われ、世界遺産になっている。灌漑用水は3種類あって、一つは湧き上がってくる水、一つは掘削で、一つは滲みだしてくる水?を利用しているという事だ。紀元前から利用されてきたものらしい。もちろん現在使われているのはコンクリートでできたものだが、その仕組みが凄いという事なのだろう。

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15:15 マショーク村に到着。

上から見たときは緑の中に白い家が点在する美しい街に見えたが、実際は古い、貧しい村のようである。ヤギが存在を誇示するかのように大きな声で啼いている。

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村はずれの広場で祈りを捧げる男一人。私は無神論者ではないと思うが、このように祈る人の心情が理解できないでいる。それが宗教というものなのだろうが。私は無神論者なのだろうか。

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砂煙を上げながら、この日のキャンプ地まで車は進む。前の車の砂煙ではっきりしない。

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キャンプ地まで2分という所で砂に車をとられ、スコップで砂を掻き出している。

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16:10過ぎキャンプ地到着。ガイド3人は食事作りに専念。我々は自分のテント設営。

洗面用の水をもらい顔を洗う。ビールを冷やす氷も持ってきてた?

17:30 宴会はじまり。

メインディッシュが出てくる前のひと時、みんなの持ってきたおつまみと冷たいビールでまずは乾杯。自分は赤かぶの漬物と野沢菜の醤油漬けを提供。皆に喜ばれた。

この日のメインディッシュはマグロのロースト。炭を作る所から始める気合の入ったものだった。柚子胡椒を付けて、とてもおいしかった。野菜のスープも具沢山で、甘みがあり、これもgood。

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20:00頃テントに戻り、就寝。

12月7日 

この日の予定はジュベル・シャムス山登頂に向けて、ジュベル・シャムス・プラトーへ。その途中でオマーンで一番美しい村と言われる、ミスフアット・アル・ブリーン村とベイト・アス・サファで伝統文化を見学の予定。

6:15 モーニングコール

7:00 朝食

6:40

テント場から尖がった山が見える。名前は分からないので、我々は「オマーンの槍ヶ岳、オマーンのマッターホルン。」と呼んでいた。

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6:50 テント場の前の山に朝日が昇ってきた。皆、朝日に染まりだした山を眺めている。

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一番左の山がジュベル・シャムス山北峰。我々が登るのは南峰でここから見えないらしい。

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北峰は軍事基地のある所で、我々は立ち入ることはできない。丸い、光っているのがレーダー。

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見るからに岩の山だ。南峰もきっとこんな山なのだろう。

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我々が写真を撮ったり、洗面をしている間、トーストのいい匂いがしていたが、フライパンで丁寧に焼かれたトーストは香ばしくてとてもおいしかった。バターがあれば、more betterだったなあ。

食後は各自テントを撤収、8:00 出発

ジュベル・シャムス山の左側を巻くようにして、ここの丁度反対側に行く事に成る。

走り始めは舗装のいい道だったが、昨日と同じ、山の中に作られた土道を走っていく。尖った石が立てかけてある、ここはお墓らしい。お参りに誰も来てくれそうもないこんな場所で・・・。死んだあと一人は寂しいなあ。

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グングン山道を登り、あの道を下ってきたのだ。

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切れ込んだ渓谷の山あいをどんどん進んでいく。

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雄大な景色が広がってきたので、一時停車。

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直ぐ下にナツメヤシの林が広がっている。

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ちゃんとファラジが出来ていて、下に水が流れている。こんな乾燥地帯のどこからしみ出してくるのだろう、勢いよく水は流れていく。

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オマーンってこんなに山があるんだ・・・。深い山あいのナツメヤシの林に囲まれた白い家々。

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この山の中を車を走らせてきたのだ。

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こんな乾燥地帯に可憐に咲く花。

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11:00過ぎ、ミスフアット・アル・アブリーン村へ着いたようだ。明日登るジュベル・シャムス山南峰は一番高い、右側がストンと切れている山らしい。

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オマーンで一番美しい村と言われるこの地は、ナツメヤシの緑の濃いホッとする場所だ。

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広い大地の中央に谷がある、そんなところに栄えた町らしい。ここもほとんど岩の道だ。

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昇ったり、下ったり。横にはここもファラジがある。一面麦みたいな緑が広がっているが、これは飼料用の草らしい。

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ナツメヤシの実。ナツメヤシは150種ほどあり、800万本植えられているそうで、日本の木こりが杉等の枝打ちをする時に縄一本を幹に巻いて、上まで登って行くようにして、木の先端にある実を採るらしい。

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陽射しが強く、フーフー言いながら歩いている。

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これが最後の登り?

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やっと休憩場所に着いた。昔の建物を維持しながら、カフェとか宿泊施設にしているらしい。暑さでグタッとなっている?

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水は大変貴重なもので、争いにならないように、時間を決めて、供給していたらしい。尖った石は時計代わりにしていたもので、日時計の一種かな。

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サイードさん、おもてなしの心が凄くて、12:00過ぎているのに、水源地まで案内してくれるという。流れている水は澄んでいて、懐かしい、メダカやオタマジャクシ、カエルも気持ちよさそうに泳いでいる。

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もあもあっとしている所が水源地なのだが、ファラジを流れる程の水量は湧き出していないような気がする。

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古い、ひっそりとした、家並の中を抜け

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人が住んでいるのかなあ、迷路のようなところを抜け、

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ロバにも会って

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この村を後に、昼食場所にアルハ村へ向かう。今日の昼食はイエメン料理らしい。

イエメン料理のレストラン、オマーン料理もイエメン料理も似通っていたが。

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ベイト・アス・サファに着いたようだ。遠く、ジュベル・シャムス山が見える。明日はあの稜線を斜めに登って行くのだろうか。

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ベイト・アス・サファは今はだれも住んでいない。昔の住居を保存し、そこで伝統的な美容オイルや薬、装飾品を作って、観光客に見せているという事だった。

手前の女性は気安く話しかける明るい女性だったけど

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この女性は顔をベールで覆い、これぞ「アラブの女性」

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今回のツアー参加者は皆、ノリノリで、いつもだったら絶対に着ることはなかっただろう民族衣装に全員が着替え、記念撮影。

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伝統文化に少し触れて、この日の宿泊地、サンライズ・リゾートに向けて出発。

ホテルのあるジュベル・シャムス・プラトーには、これまたデコボコの土道を1時間くらい車に揺られていくことに。

珍しい光景に出会った。何とヤギが木の上に登り、トゲトゲの枝についている葉っぱを食べているではないか。細かい、鋭いとげがいっぱいのこの木は、昨夜のテント場でも沢山あった。服がとげに絡まると難儀したものだが、ヤギは器用に葉っぱだけを食べている。

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18:00前にホテル着。ホテルはコテージになっていて、清潔で、居心地のいい部屋だった。イスラムの国なので、お祈りの場所、絨毯等も備えてあった。

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夕食を済ませ、シャワーを浴び、明日のモーニングコール、3:30というので、早々にベッドに入ったが・・・。

12月8日

ジュベル・シャムス山南峰(2998m) 登頂 コースタイム12・3時間~ニズワのホテルへ

3:30:モーニングコール、朝食、荷物出し

4:30:ホテル発

なぜか興奮して、寝付かれない。ブラームスの曲が頭をグルグル回っている。思い切って夜中の1:00、登山の服装に着替え、日焼け止め等の化粧もして、荷物もさっと出せるようにして布団に入ったが、結局一睡もすることなく、モーニングコールとなり、朝食に行く。

忘れ物の確認したはずなのに、出発場所でストックを忘れていることに気付き、急いで戻ると、ホテルの人が持ってきてくれた。あーあー、ナンタルチア。

5:20頃、登山口に着き、トイレ、準備体操をして、出発を待つ。

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出発を待っていると、サイードさんがお祈りに出かけてしまった。結局5:50頃の出発となった。

歩き始めて30分位?随分と白んできたようだ。一面隆起した岩の上を歩いている。

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この日はサイードさんが先頭で、中間にアマルさん、後方に楠さんが付く事に成った。

歩き始めて約1時間、中東ののグランドキャニオンと言われる景色が見えてき始めた。

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右の方に白く見えるところが我々が出発したところ、登山口。

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6:50 楠さん名づけの第1ビューポイントに着く。我々が休憩しているすぐ端は1000mはあろうかという断崖絶壁。

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朝日に照らされて、山が赤く染まってき始めた。

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サイードさんがあんな所に座っている。

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記念に一枚。

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かすかに見える右の白い所が登山口なので、結構な距離をいいペースで歩いてきたようだ。

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第2ビューポイントに向かって歩き始める。

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1時間歩いて休憩。登山口があんなに小さい。

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岩の上を歩いている。6000万年前の地層が隆起して出来た山で、6000万年前の地層の上を歩いている。

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海藻の形をそのままに押し花にしたような岩、表面だけ真っ黒い岩、定規を当てて真っすぐに切ったような岩、サンゴ礁の跡のような岩・・・。

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サイードさんはグイグイ進んでいく。

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オマーンにこのような岩の山が幾重に連なっているのが不思議だ。砂漠のイメージしかなかったので、もろい砂の山かなと思っていた。

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途中から体調の悪い人も出てきたので、2班に分かれて頂上目指す事に成った。それにしてもサイードさん、速い。追いついたと思うと先に行ってしまうんだから・・・。

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途中から楠さんが付いてきてくれ、「4人いる、あそこが第2ビューポイントですよ。」と。ズームで撮っているので近いように見えるが、それが遠いんだ。

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11:00、ビューポイントに到着。

楠さん手製のおにぎりを食べる。大きな、とてもおいしいおにぎりだった。南峰はどれだったのだろう。これから上り下りが2回あると言ってたけど。

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この景色は最初のテント場に行くワディ・サフタン渓谷の辺り、今まで登ってきた丁度反対側。

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同じく。

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いよいよ頂上に向けて。一番左のあそこが頂上かな・・・。期待を持って歩く。

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下って登って行く。

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この木、何の木、気になる、気になる・・・

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6000万年前の貝殻。

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振り返ると北峰が良く見える。実は第2ビューポイントからは割と近い所にあったのだが。

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きっとあそこが頂上だ。

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もう何回上り下りを繰り返しただろう。にせピークが次から次へ。つらい。

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ここを登り切れば?

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最後の難所らしい。この難所を過ぎれば。

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ここを登れば流石に頂上でしょ。

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標高差わずかに1000mなのに、この距離‼

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最後のひと登りだ。きっと。

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13:13 頂上到着。

予定では6時間だったが、7時間23分もかかっている。きつい行程だった。

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オマーンの国旗を持ってサイードさんと。

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登頂者全員で。

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頂上からワディ・サフタン側を見る。

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我々のテント場だったところはここからは見えないらしい。当然のことだけど。向こうからも見えなかったんだから仕方がない。

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「下山はショートカットしましょう。」という事で、第2ビューポイントまで下り、全員揃ったところで北峰の道路まで行き、そこから行き合った車にヒッチハイクさせてもらう事に。1時間程下り、登り、基地に続く道を反対方向に下っていくと、軍の三輪トラック程の大きさのトラックがやってきて、我々を載せてくれるという。体調がすぐれなかった人は座席に座り、我々は荷台に乗って、中継地点まで行く事に成った。全員一緒に帰ることが出来たので、ぎゅうぎゅう詰めだったが、嬉しかった。基地の中なので絶対に写真は撮らないこと。で、写真一枚もなし。面白い体験だった。ニズワの町まで1時間30分程車を走らせ、18:30頃ホテル着。シャワーも浴びずに、まず夕食。お酒は当然の事なし。だが、料理はとてもおいしかった。前半の大きな山場を越え、明日からは砂漠のテント泊。いろんな経験をしている。

12月9日

ニズワで週1度開かれる金曜市で家畜市を見学し、ニズワの要塞を見学後、一路内陸のルブ・アル・ハーリー砂漠へ 

6:00:モーニングコール

6:30:朝食

7:15:市場の開場に合わせて出発。

ニズワのホテル、アル・ディヤールホテル。中級のホテルと言ってたが、室内は広々として清潔なのが何より。食事もよかった。帰りにもう一泊できるので楽しみだ。

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家畜のセリが行われる広場に着くと、まず、ラクダがお出迎え。ラクダも売られるんだ・・・。

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セリ場は円形になっており、円の内側と外側に買いたい人がズラーっと並んでいる。その人たちに挟まれるようにして、自慢のヤギ、ヒツジなどを連れて歩いて行く。

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みんな必死だ。買う決め手は「歯」「お乳」のようで、しきりに触っている。

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売る人も必死。売り込みに余念がない。

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兎に角凄い人出で、凄い喧噪だ。その中をあっち行ったりこっちに来たり、人込みを掻き分け写真を撮る自分がいる。

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思い通りの家畜をgetできて、満足そうな顔をしている

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家畜広場の近くに野菜市場もあり、確認をとって写真を撮らせてもらう。

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この人にもちゃんと確認を取って写真を撮らせてもらったけど、シャイなのか、写真を撮られると魂を取られると思ったのか。

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長老っぽい人はnoという事が多かったけど、このお二人、気持ちよく応じてくれた。いいお顔してる。

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お祭りの時によく食べられるという「ハルワ」は日本の外郎に似た触感だが、これも香辛料がすごい。この容器ごと売ってくれる。この容器が欲しい?

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ニズワフォートの内部。見て回ったけど、話は右から左に抜けていく。円形の所に登って行くとニズワの町が一望できる。

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ニズワはオマーン第4の都市。昔はオマーンの中心地、交易の中心地だったらしい。市場に来た車で駐車場は満杯だ。。

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ナツメヤシの林が広がる美しい街だ。

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陽気なアラブの若者。ピースと言ったら、全員ピースで答えてくれた。

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1時間30分後。さっきのあの喧騒は?ヤギもヒツジも人も車も全部帰ってしまったらしい。その引き際の良さ、素晴らしいものだ。

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金曜市を出発して3時間程たっている。ニズワの町を出て、すぐからこんな景色だったように思う。ずーっと砂漠が続いている。

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13:00を過ぎてる。サイードさんお目当てのレストランは休みで、更に砂漠の中を走っている。

14:00、やっと一軒のお店が見つかった。近くに天然ガスの施設があったから、そこの従業員たちが沢山利用するのだろう。一見して、なんだかなあ・・・というようなお店だったが、美味しい料理をたくさん出してくれた。ビリヤ二(チャーハンのようなもの)、その上に載ってるのはキングフィッシュの唐揚げ、これが熱々のホクホク、香ばしくて美味。サラダ、写ってないけどエビ炒め。どれも美味しかった。デザートはアイスクリーム。

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天然ガスの設備。オマーンは石油だけでなく天然ガスも産出している。

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塩水が湧き出し、乾燥してこのような模様を作り出している。土は硬く、白いのは塩。舐めてみたがしょっぱい。

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塩水が流れてきている。向こうの山は砂の山。

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砂漠の中の一本道を我々は進んでいってる。

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我々の車三台。外国のツアーの人々が我々の前を進んでいってたが、どっちの方に行ったのだろう。

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16:20 写真を撮っている自分。足長すぎ‼

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車を30分程走らせると、潮溜まり?塩湖。すごいしょっぱい。

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塩が球状に固まっている。

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17:25 宿泊地のルブ・アル・ハーリー砂漠に到着。夕日が沈む前にどうにかテント場に着くことが出来て良かった。急いでテント設営。2回目なので皆手慣れたもの。

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19:00頃から宴会始まり。赤ワインで皆で乾杯。美味しかった。

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本日の夕食は鶏肉のクリーム煮パスタ添え。皆の持ち寄りもあり、楽しい夕食だ。

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スタッフのサプライズで夜空に舞い上がって行ったランタン。皆見とれてしまった。ランタンの行く先をずーっと見守っている。

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12月10日

ルブ・アル・ハーリー砂丘ハイキング。今日一日はここに滞在。砂漠の一日を楽しむ。

ルブ・アル・ハーリー大砂丘はサウジアラビア、UAE,イエメン、オマーンに広がる大砂漠帯でアラビア半島の三分の一を占めているらしい。広さは横1000㎞、縦500㎞に及ぶ、世界最大級の砂漠だと。砂丘は高低差200mはありそうな丘が連なっており、すべて砂でできているらしい。

6:30 モーニングコール

7:30 朝食

8:30 ハイキング出発の予定

7:00 朝食前のひと時。この広い砂漠にいるのは我々14人のみ。大自然を独り占めだ。

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7:00過ぎ、朝日が昇ってきた。

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周りの砂丘を染め出している。

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皆、美しい景色に見入ってる。

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色が刻々と変わっていく。

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大砂丘の中で朝食。バターも用意してくれ、ドリップコーヒーもあるし、果物も沢山。何とも贅沢な朝食だ。

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9:00前、砂丘ハイキング出発。サンダルの人、裸足の人、登山靴の人、様々。

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楠さんが皆を追いかけて。

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テント場の見えるところまで登ってきた。皆の影がくっきり。

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砂と風が作り上げた造形の中を歩いている。

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砂のこの急坂はきつい。

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果てしなく広がる砂丘のうねり

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目指すところは一番奥。

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稜線を歩いている。

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枯れてしまったかのようなこの植物、ちゃんと生きている。

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目的地に着き、腰を下ろして雄大な景色を眺めていると、悪戯好きのサイードさん、我々に向かって砂を投げる。なんてひどいことを‼と思っていると、砂は我々に届く前に風に吹き飛ばされていく。サイードさん、すごい‼

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テント場に向かって下山開始。

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この足跡も何時間後には消えてしまうのだろうか。

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最後ひと登りして、午前のハイキング終了。

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テント場に戻るとアリさん達がターフを張ってくれていた。昼食後はここで皆ひと眠り。自分は音楽を聴きながらまどろんでいる。

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日本文化を伝えましょうとツアー仲間の一人が抹茶セットを持ってきていた。干菓子もちゃんといただき、作法にのっとって、抹茶を立ててもらいました。若いって素晴らしい。呑み込みがすごく早いんだもの。美味しいお抹茶でした。有難う。

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16:30、夕日を見るために朝とは逆の方向に登ってきた。

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すごいなあ。緑の葉っぱが付いてるよ。

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ここの砂漠は細かい細かい砂粒だ。ザラザラ感はなく、粉のような感触だ。その砂が作り出す砂丘は光沢があり、絹のように滑らかである。

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西日に向かって。

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山肌に沿って、砂が吹き上げてくる。容赦なく我々に吹き付けてくる。カメラが動かななくなった人も居るし、落としただけでアウトの人も。口の中はジャリジャリ。

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サウジアラビアの方に太陽が沈んでいく。

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太陽が沈むのを見とどけて、キャンプ地に戻る。アリさんが枯れ木を集め、たき火をしている。我々に栗を焼いてくれているのだ。パチパチはぜて、アリさん、大変そう。

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12月11日

いよいよツアーも最終盤になってきた。これから朝日を見るためにもう一度丘に登り、朝日を楽しんだ後は、朝食、テント撤収で最後のホテル、ニズワに向かう予定。

6:00 モーニングコール

7:30 朝食

8:30 キャンプ地出発

6:30に朝日を見るべく出発する。クロックスを履いてきたが、裸足の方が楽だし、何といっても気持ちがいい。

小高い丘まで来て、朝日を待つ。

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7:00、少し赤くなってき始めた。もやっているのではっきりと見えないかもしれないなあ。

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大きな、まん丸の太陽が昇ってきた。太陽が上がってくると自然と手を合わせたくなるが、このような気持ちって外国の人も持っているのだろうか。「これからもよろしくお願いします。」と祈っている自分がいる。

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夜明け時で砂はひんやり冷たい。太陽に向かって、テント場に向かって、下っていく。砂の上ではない、粉の中に足を埋めている、そんな心地よさを感じながら、肌触りを楽しみながら、一歩一歩下っていく。

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この日、この時はもう来ない。朝の冷気の中で、最後の砂漠歩きを皆楽しんでいるかのようだ。

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テント撤収し、昼食場所のアルガバに向けて出発。見渡す限り砂漠、砂漠。その中を進んでいく。

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12月12日

マスカット発23:10 QRー1137~ドーハ着23:45(1時間の時差)

12月13日

ドーハ発03:20 QR-806~成田着19:00着

予定より5分程早く成田に到着。

「12月にオマーンに行く。オマーンの山に行く」と話すと「オマーンってどこ?オマーンに山があるの?。」。自分自身もオマーンってどんなところも良く判らずに、ただ、砂漠の美しさに魅入られて、高低差1000mしかないのに12・3時間もかかる山って?そんな興味でオマーン行きを決めた自分だった。初めて接するオマーン人は優しくて、様々な変化にとんだ景色は我々を十分に楽しませてくれた。滑らかな肌触りの砂漠歩きも忘れられない。

オマーンはとても裕福な国だ。現国王になって、インフラ整備も進み、住みやすい国になっている。でも、でも、豊かさの象徴の石油、後15年しか持たないそうだ。どうして行くんだろう。今のままのオマーンでいてほしいが、ちょっと気がかり。



























































 



























































































































































































































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